5いよいよ、実践結果です。
お恥ずかしいのであまり書きたくはないのですが、、、
一例として、我が家のスナ家系図と遺伝解析の流れをお話しします。
今回は時系列を追って説明いたしますので、大変に回りくどい表現が多いので、詳しい方には勘弁してほしい文章だと思いますが、その様な人は読まないで下さいませ(^^;。
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さて、我が家の最初の親は父親がバーミーズ、母親がシャムでした。
| 父親:バーミーズ |
母親:シャム![]() |
ここで、ハイフン(-)で書かれたところの意味は、大文字でも小文字でも表現型は一緒だよ!と言う意味です。
ですが、交配後の毛色を推定する場合はハイフン(-)では済みません。なんとか、大文字か小文字かを特定したい訳です。
そこで、解らないところを?で表記してみますと、上記の組み合わせは
♀ <aa c[b]c[h] E? G? P?> × ♂<aa c[b]c[b] E? G? P?>
とあらわすことが出来ます。
親の毛色を見ただけでは解らないことが多いですねぇ。
せめて、親の毛色や、親の兄妹(伯父・伯母に当たるネズミ)の毛色がわかっていれば、少しは参考になります(前のページを参照)。
しかし、この子達はお店で購入したので、兄妹や親の状態を知ることは出来ません。
仕方がないので、これ以上の推測は、この段階では出来ませんでした。
そこで、早速子供を産ませてみると、最初の出産ではシャムとバーミーズが5:2で産まれました。
ところが、この結果では、親のどの?マークも埋めることは出来ません。
何故かというと、バーミーズとシャム以外の色が出るかもしれないのに、たまたま出なかっただけである可能性があるからです。
しかし!2回目の出産の時、真っ白な子が産まれました!!

調べてみるとc[b]c[h]などが発現している個体のP遺伝子座がppの場合、純白赤目の子供(PEW)(aa c[-]c[-] E- G- pp]が産まれるとの記載がありました。
このことから、この両親ともに、確実にP遺伝子座はヘテロになっていることが明らかになったわけです。即ち
♀ <aa c[b]c[h] E? G? Pp> × ♂<aa c[b]c[b] E? G? Pp>
| C[b]P | C[b]p | |
| c[b]P | C[b]C[b]Pp | C[b]C[b]Pp |
| c[b]p | C[b]C[b]PP | C[b]C[b]pp |
| c[h]P | C[h]C[b]PP | C[h]C[b]Pp |
| c[h]p | C[h]C[b]Pp | C[h]C[b]pp |
| バーミーズ | シャム | PEW |
上の表のようにメンデルの法則に従うとシャム:バーミーズ:真っ白赤目(PEW)=3:3:2となるはずです。
実際にはこの親から産まれたのはシャム:バーミーズ:真っ白赤目(PEW)=9:4:5でした。まぁ予想の範疇でしょうね(^_^)
また、この時うまれたシャムやバーミーズは67%の確率でp遺伝子座がヘテロになっている可能性があります。ですから、この仔ども同士を掛け合わせるとまた、白い子供が産まれる可能性が高いわけです(^_^)
そこで、掛け合わせてみました。今度は母親にバーミーズ、父親にシャムです。
やっぱり確率は本物です(^_^)。案の定その子供にも白いPEWが産まれました。
トータル30匹の子供を設けましたが、今のところこの3種類以外の毛色は現れておりませんから、E,G遺伝子座に関しては両親、もしくは片親がEE, GGである可能性が最も高いと思います。しかし、これが未だに特定できないわけです。
どんな世界でも一緒ですが、存在することを証明することは簡単ですが、存在しないことを証明することは難しいんですね(^^;
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内系交配(近親交配)ばかりしていると病気が多くなりますので、最近我が家で外からの血を入れることにしました。目当てはダークアイドハニー(DEH)という毛色の仔です。

DEHはThe Gerbils Color Paletteで調べると
<A-C-eeG-P->となっています。これも?マークが多くなりそうです。
お相手には、我が家のPEWを選びました。
このPEWはC遺伝子座を特定できませんがc[b]c[b]かc[h]c[b]のどちらかです。
ですから、今回の掛け合わせは
♀ <A? C? ee G? P?> × ♂ <aa c[b]c[?] E? G? pp> となるはずです。
さて、ここで、当初このDEHは純血種ではないかと思い、予想を立てました。つまり
♀ <AA CC ee GG PP> を期待したわけです。この状態ですと、産まれてくる子供はすべてノーマルになる可能性が高いわけです。
ところが、最初の子供が産まれてみますと黒い子供や、灰色の子供、白い子供が産まれてきました。

少なくとも黒い子供の遺伝型は<aa Cc[?] Ee G? Pp>としか考えられませんから、このDEHの親はA遺伝子座がヘテロだったことが証明されます。即ち
♀ <Aa C? ee G? P?> × ♂ <aa c[b]c[?] E? G? pp>
といえるわけです。。更に灰色の子がどの様な毛並みか正確な判断は成長してからでしょうが、この色はおそらく「シャム」に、白い子はシッポが黒く、灰色の下毛が生えていることから「light color pointed aguchi」ではないかと思われます。
即ち
シャムは :<aa c[b]c[h] E- G- P->
light color pointed aguchi は :<Aa c[b]c[h] E- G- P->
ですから、DEHの母親はc[b]遺伝子かc[h]遺伝子のどちらか一方を必ず持っていると言えます。
即ち
♀ <Aa Cc[?] ee G? P?> × ♂ <aa c[b]c[?] E? G? pp> となるはずです。
また、2回目の出産の時には「ノーマル茶」が出ました。2001年7月現在はここまでの情報しか解りません。
ここからは推測になりますが、子供にバーミーズが出ていないこと・PEWやDTWが出ていないことから、母親側がCc[h]、父親側がc[b]c[b]である可能性が高いと思います。また、E・P遺伝子座についても、片親が劣性ホモで持っているにもかかわらず、一度もこれらの遺伝子の影響が出ていないことを考えれば、反対の親の遺伝型は、先ずは野生型ホモであると考えるのが妥当かもしれません。(厳密にはもっと子供を増やさないとわかりません)
G遺伝子座については、未だにわかりませんが、父親側はおそらく野生型ホモでしょう。
<Aa Cc[h] ee G? PP> × ♂ <aa c[b]c[b] EE GG pp> [類推部分]
最後は類推が入ってしまいました。しかし、このようにして、どんどん子供を作って調べていくとかなり複雑なものでもおおかたの予想が立てられるようになります。どうでしょう??少しは参考になりましたでしょうか??
「なんだ、結局わからないのかぁ、、」とあきらめたあなたも、予想くらい立ててみてはいかがですか?その予想がはずれるのもまた、楽しいものですよ(^_^)
<Aa Cc[b] Ee G? Pp>
そう、4つの色遺伝子がすべてヘテロになっているんです。おわり
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