1. 遺伝の話(優性と劣性)
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「親の特徴は遺伝によって受け継がれる」とよく言われますが、実際は、どうなっているのでしょうか?
親から子へと受け継がれる特徴は、全て遺伝子によって受け継がれているんです。例えば、目の形の遺伝子、背の高さの遺伝子、髪の毛の質の遺伝子、、、。これらの遺伝子は、染色体という遺伝子の百科事典に書き込まれていて、子供は、親から、この百科事典のコピーをもらって、生まれて来るんです。
この百科事典(染色体)、スナや人間を含むホ乳類では必ず2セットづつ持っているんです。つまり、お父さんの方から1セット、お母さんの方からもう1セット。あわせて2セットです。だから、そこに書き込まれている遺伝子も、必ず2つづつ持っています。もちろんこの百科事典のセットは全く同じものではありません。受け継いだ親によって少しずつ内容が違うのです。(どれくらい違うかと言うと、小説の中で新しい刷になるときに、ミスプリをなおしていることがありますが、それくらいの頻度です(^^;)さて、右の図では、その例として、染色体が2本の場合を図にしてみました。F1(子供)の両親はそれぞれの祖父母から1セットづつ染色体のセットを受け取っているのが解りますね。そして、その子どもであるF1にはさらにこれらが混ざり合って受け継がれていきます。ここでは染色体の数を1セットあたり2本しか書いてありませんが、現実はもっと多くて、その分配もより複雑です。ですから、たとえ兄弟であっても、同じ遺伝子を持つことはあり得ないことになります。 |
ではなぜ、2セットづつ持っているのでしょうか?実は、こうすることによって、例えば、遺伝子の一方が壊れてしまっても、もう一方が機能を肩代わりをしてくれます。
ところが、命にあまり関わらない、毛の色の遺伝子は、両方とも壊れてしまっても、ペットである以上、ちっとも困りません。(野生では、敵に見つかりやすくなるので致命的ですが、、。) ここで黒い色素を作る遺伝子が、両方壊れてしまったらどうなるでしょうか?多分、真っ白になってしまいますね。これが、色遺伝子として、大切に育てられているわけです。 |
ここで、色を作る遺伝子に例としてColorの頭文字から[C](大文字)、色がつくれない遺伝子に[c](小文字)という名前を付けたとします。(通常遺伝子の名前、すなわち遺伝し記号は斜体のアルファベットで書きます。)[C]遺伝子は、色を作り出す遺伝子ですから、2つのうち1つが壊れてしまっても、残った遺伝子が代替するので影響は現れてきません。この様な遺伝子のことを優性遺伝子と言います。通常優性遺伝子はアルファベットの大文字で書かれています、
逆に色を作ることが出来ない遺伝子は、1つでは、色を変化させることが出来ず、両方が色を作ることができない遺伝子に置き換わったときに初めて、色が変わります。この様な遺伝子を劣性遺伝子と言います。劣性遺伝子はアルファベットの小文字で書く決まりがあります。
今までの所をまとめましょう。
遺伝子は2つづつ存在しますのでそれぞれの遺伝型を並べて二つ書きます。すなわち、CC = ノーマル茶 Cc = ノーマル茶 cc = 白
となります。わかりましたか?
ここで、専門用語を一つ憶えましょう。どんな場合かというと、、遺伝子が壊れたのではなく、機能が変化してしまった!という場合なんです。
「黒い色素を作るところが、黄色の色素を作ってしまう。」という場合です。この様な遺伝子の場合は、一個だけ(ヘテロ)でも、毛色に変化をもたらす事があります。また、一方だけの場合(ヘテロ)と、両方の場合(ホモ)とで、色が異なることもあるんです。この様な遺伝子を、不完全優性遺伝子と言います。
それでは、スナの色について勉強してみましょう!![前ページへ][Scienceトップページへ][次ページ]
-専門用語-
「[C]と[c]遺伝子は、対立遺伝子である。」と表現します。
-専門用語-
対立遺伝子が3つ以上ある場合、それらを、複対立遺伝子と呼びます。
-専門用語-
遺伝子が、2つとも、同じ場合([CC] とか[cc])を遺伝子が、ホモ状態といいます。
逆にそれぞれ違う場合([Cc])をヘテロと呼びます。